30代女子きりたんの働く妊娠出産育児ブログ

働くママブログです。30代で初出産したあれやこれやと、育休を経ての共働き生活、子育てなど。

「プライドが高くて迷惑な人」を読んだので。

 会社の下の本屋にこんな本が平積みになっていた。

プライドが高くて迷惑な人 (PHP新書)

プライドが高くて迷惑な人 (PHP新書)

 

 「プライドが高くて迷惑な人」。

同じ作者で「他人を攻撃せずにはいられない人」も平積みになっていた。

これは・・・

もしかして・・・

プライドが高い人や他人を攻撃しまくる人が多すぎる弊社の社員向けにカスタマイズされているのでは???

とちょっと面白くなり、どっちか迷って「プライドが高くて~」のほうを手に取った。

 

内容は、「こんなプライドが高くて迷惑な人がいますよこんな分類があって特徴がありますよこんな人が生まれた背景はわたしはこう考えます→こんな人にはこう対処しましょう→あなたがそんな人にならないためにはこうしましょう」という感じ。

本書のほとんどが「こんな人がいました」「私はこう考えます」「ラ・ロシュフコーはこんな風に言ってます」・・・という感じのイメージではあるのですが、ちょっと面白いなと思った点があるので忘備録的にまとめておきたいと思います。

 

・プライドが高い人=自分を過大評価している

・自分の過大評価は、幼児期に許された自分に対する万能感がそのまま残っているから

・「バカ親」といわれるようにわが子を過大評価しがちなのは、自分が今までの人生において粉々にくだかれた「自分に対する万能感」を再生し蘇生させているから

・ゆえに、親がボロボロにくだかれていればいるほど、子どもを過大評価する傾向にある

・かつては親以外の大人との関係性で、いかに親が子供を過大評価しようとも子ども自身の自分に対する過大評価を軌道修正することができていた

・子ども自身の過大評価を軌道修正できる機会が少なくなったために、「プライドが高い迷惑な人」が増えているのでは?

 

というところが片田さんという方の分析のようでした。

 

ちょっと面白いな、と思ったのが、最近よく子育てのキーワードで出てくる「自己肯定感」。これって私自身もないほうなので、子どもには持ってほしい、いや是非持つべきだ!と思っていたのですが、ひょっとしてこれを間違った方法で持たせようと育ててしまうと・・・幼少期の自分の過大評価をそのままに大人になり、「プライドが高くて迷惑な人」になるということでは???とか思ったのであります。

 

ちなみに、私は会社の後輩の皆様に対しても、「自己肯定感」を持って「自分に自信」をもっていただくのが良いと今まで私ができうる範囲で自立した一人の社会人として、責任持った仕事を任せられる人間としてコミュニケーションをとるように気を付けてきたのですが、最近だんだんと「このやり方ではできない奴も永遠に今のままでいいと思ってるっぽい??」と疑問に思ってきています。

「どうしたらうまく育ってくれるんだろう?」と困っている人は、表面には出さないけれども「自分は超できる、こんなやつに言われる筋合いはない」と心のそこでは思っている・・・と表面に出さずとも私に伝わってしまうくらいプライドがある人たちなので、もしも片田さんの考えが正しいと仮定すると、彼らに対してはもしかしたら自分に自信をもってもらうのではなく、「お前ら幼少期からの自分万能感なんてクソくらえじゃー!!井の中の蛙どもめ!!」とか、昭和のオッサン的な体でばっさり切るというコミュニケーションが必要なのかもしれませんね。

・・・が、社会人になるまでの間に自己万能感を否定されてない方々に突然そんなことをしたらショックがでかくて病気とかになっちゃいそうな気もしますが。。。むずかしいね。